killremote クロップドプリントT 黒

killremote クロップドプリントT 黒

販売価格: 13,200円(税込)

希望小売価格: 13,200円

在庫なし
color:黒
size:F

サイズ:着丈37cm / 袖丈25cm / 身幅70cm
着用モデル:女性150cm

田中かえによるオリジナルのグラフィックが前面にプリントされたkill remoteのTシャツです
着丈が短く、広めの身幅シルエットが特徴的
広がりのある袖が女性らしい一枚です
他のkillremoteアイテムはもちろんboys in the bandのセレクトする様々なテイストのアイテムとも相性抜群です

・kill remote 2020SS

(はじめに)

今回の展示会のgalaxy tours)とは一体何を指す言葉なのか
もちろん本稿におけるこの言葉の意味は純粋な宇宙旅行と重ね、他の意味も付属された略語的な使い方をしています。
2019年、2020年における私たちにとって宇宙を旅することに関して身近なこととは到底言えないでしょう。
昔から人類は宇宙へ行くことを夢見てきました。
第二次世界大戦後、旧ソ連とアメリカは人間を宇宙に送りだすという大きな競争を始めます。この競争により、宇宙開発は急速に進歩し、ついに人間を宇宙に送り出すことに成功したわけですが、ソ連の1961年に有人ロケットのボストークが初の宇宙空間への到達を達成した以降はアメリカの後塵を拝すことになります。

このように歴史の羅列をしていても大衆化されることはなく、常に違う世界の出来事のように、ディスプレイの向こう側のフィクションのように、もしくは本当は全部嘘だったと言われても少しは信じてしまうような未知が半世紀以上が過ぎたこの世の中の宇宙の捉え方であると言えます。
ガガーリンが「地球は青かった」と言った言葉はあまりにも有名ですがこの言葉の本当の意味をわたしたちは理解していないのかもしれません。
宇宙に対してポジティブな意見を持つものもいれば、それを捻くれた見方で否定することも、あまりに現実的でない話が故に、知り合いでもない芸能人の呼び捨てにするかのように理解できます。

潜在的に世界中の誰もが関係している。接続されている。というホーリズム(全体論)とは
存在論的なレベルでの健常性を押し付けるものであり、如何に未知に溢れた宇宙という存在が身近になったとニュースされようが私たちにとっては「嘘のような出来事」なのです。

(部屋)

今回のコレクションのテーマのひとつに表題には出していませんが「ベッド」があります。
ベッド(または布団は)社会から切り離された部屋の中でもよく独立し区切られた空間であり、精神的に外(外界)から最も遠い部分のひとつです。
ですが、今手元にあるタブレットの端末ひとつさえあれば外界とあたかも直接的な接続をしているかのように感じることができます。タブレット端末とはインターフェイスとしての役割と同時に外へ踏み出す際のチケットの役割もあると私は考えます。

網膜から何も介さず直接見た景色を本物(リアル)とするとしても、ディスプレイ越しに見たものを虚構現実(バーチャルリアル)と断定するのは難しいでしょう。
タブレット越しに見る 福島 はフクシマであり、ロシアのアゾフ海では人間が人間を食べてるかもしれないし、インドネシアの観光地ではわざと誤字だらけの看板で観光客の気を引いてるかもしれないし、地球は青くないかもしれない。
けれどもベッドの上ではそれで十分なのです。
タブレット上で世界旅行をすることで、世界は常にぼくたちの想像を超えた悲惨な現実があるかもしれないし、美しく感動に浸ることができるようなことが起きてるかもしれない、観光の目的の一つになりがりな知識の拡張というより、想像力の拡張と不可分になるのがベッド上での観光です。

(無人島)

フランス近代思想家のドゥルーズは外界の人間とのコミュニケーションの領野を「大陸」とすると、そこから切断された想像力の領野を周りから切断された無人島と喩えている。前項から受けるところの個々人の部屋であり、ベッドの上のことでもある。

島を夢想する - 不安の共に、あるいは喜びと共に、いずれにしても - それはひとが分断する、すでに分離されている、大陸から遠ざかっている、一人ぼっちで寄る辺もない、そうしたことの夢想である。あるいはゼロからの再出発、再創造、再開を夢想することである。

(ドゥルーズ「無人島の原因と理由」)

無人島。ドゥルーズにとってそれはそれは個体の原始的なイメージであり、大陸と大洋の間であるのでしょう。

ベッドの上(無人島)でタブレット(チケット)を持ち、回線を通じてインターネットの世界(大洋)に飛び出し、宇宙の旅する夢を見る。ことは現代においてとても自然なことと言えます。

Facebookコメント